ドライバーへの憧れ抱き営業から現場へ。「現場主義」に徹するダイセー倉庫運輸はやりがいの詰まった会社です。

  • 2021年10月29日
  • 2022年10月20日
  • ドラ魂

今回、取材させていただいたのは、ダイセー倉庫運輸株式会社 教育室(輸送担当)プロダクトマネージャーの長江さんです。長江さんは大型トラックドライバーに憧れ、およそ20年前に入社されました。現場での実績が評価され、現在は教育室で新入社員が独り立ちするまでのサポートやドライバーの安全指導を行っています。教育する立場としてのやりがい、今後の展望についてお話を伺いました。

ダイセー倉庫運輸株式会社
教育室(輸送担当)プロダクトマネージャー 長江 恒知
岐阜県出身。2児の父。趣味は入社当初から続けてきた野球で、休日には息子の少年野球に付き合うなど親子で野球を楽しむ。

異業種から転職して運送業界20年。学生時代のバイト経験からダイセー倉庫運輸を選びました。

―はじめに、ダイセー倉庫運輸に入社したきっかけをお聞かせください。

それまでは営業職で働いてきたのですが、トレーラーのような大きな車に乗って現場の仕事をしてみたいと思うようになり2000年に入社を決めました。運送業界といえば、何日もトラックに乗って家に帰ることができず、ドライバーも荒々しいというイメージがありましたが、ダイセー倉庫運輸に限って言えばその日のうちに家に帰ることができ、ドライバーの皆さんも温厚で優しく教えてくれる人が多かったです。現場に出てからも先輩方から声をかけてもらえたので安心して仕事をすることができました。

―数ある運送会社の中でダイセー倉庫運輸を選んだ理由は何ですか。

もともと大学の頃に派遣会社でアルバイトをしていたことがあり、ダイセー倉庫運輸にも何度かお世話になったことがありました。当時から雰囲気の良い会社という覚えがあったので、求人情報を見たときにすぐに応募しました。当社は派遣の方も含めて500名弱が働いているのですが、役員との距離感がとても近く常日頃から気軽に声をかけてもらえます。思っていた通り働きやすい会社でした。

教育室は「現場」を知り尽くした精鋭ぞろい。新入社員の皆さんが成長してゆく姿を見るのがやりがいです。

―教育室についてお聞かせください。

教育室の主な業務は新入社員教育です。また、事故が発生した場合など各拠点リーダーからの要請に応じるかたちで現地に出向いて教育をすることもあります。輸送部門3名、倉庫部門4名の7名構成で、いずれも現場で20年以上実績を積み上げ、リーダーを経験してきたスタッフです。新入社員に対して、まずは就業規則やハンドブックを用いて当社のルールを覚えてもらいます。そして、およそ1か月かけて現場研修を行い、フォークリフト運転資格の取得までの指導を行います。研修では、ドライバー(輸送)とリフトオペレーター(倉庫)に分かれて学んでいきます。ドライバーは、まずは我々がトラックの運転操作をし、同乗する新入社員に見てもらうところからスタートします。その後、実際に運転操作をしてもらい、我々が横乗りをして指導します。そして一人ひとりの実力に合わせたかたちで、独り立ちできるまで繰り返し基礎を指導していきます。その他、荷物の種類や積み方、伝票の扱い方、倉庫レイアウト、トラックやフォークリフトの日常点検なども覚えてもらいます。

―現場リーダーから教育室へと抜擢された長江さんですが、教育室でのやりがいは何ですか。

教育室に来て2年が経ちますが、どうしたらうまく伝えられるか深く考えるようになりました。人に教えることは難しいですが、私が教えたことでドライバーが成長したと感じる時はやはり嬉しいですね。誰しも事故は起こしたいと思って起こすわけではないですし、加害者、被害者ともに不幸になります。全社員が日々無事故で働けていることが一番のやりがいです。

「現場力」が当社の大きな強み。各種コンテスト出場で基本チェックとモチベーションアップ!

―貴社は若手ドライバーの割合が多いとお聞きしました。なかなか若手が定着しないトラック運送業界にあって他社とは違う強みのようなものがあるのでしょうか。

教育とそれをバックボーンとした現場力にあると思います。先ほどお話ししたように、当社ではしっかりと時間をかけて教育し、本人が納得したうえで現場デビューできるのが大きな強みです。また、運転免許制度の問題もあり、なかなか若手が活躍しづらい業界なのですが、当社の場合ハイエースがあり、入口として普通免許でスタートできます。そこから、準中型、中型、大型へとキャリアアップできるのも強みの一つかもしれません。

―現場力を確認する場として、貴社は各種コンテストに積極的に参加されていますね。どういったものか詳しくお聞かせください。

愛知県トラック協会が実施しているトラックドライバーコンテストや省エネコンテスト、そして陸運労災防止協会愛知県支部が主催するフォークリフト運転競技大会に毎年数名が出場しています。そのための社内ドライバーコンテストおよびフォークリフト技能競技大会も実施しています。社内コンテストでは、学科試験は全員参加で、走行・点検においては各営業所から選ばれた選手が参加します。その中の成績優秀者が愛知県大会に出場しています。こうした社内・社外コンテストに参加することは、我流だった運転技術を基本に立ち返って修正することができます。また、点検に関してもトラックの構造をより詳しく知ることができ安全な乗務につながります。ドライバーやリフトオペレーターがスキルアップすることは会社全体の輸送品質の底上げにもなります。さらに私自身の経験で言えば、実際にドライバーコンテストに出てみると、出来なかった部分があったり、思うような順位を獲得できなかったりで、悔しい気持ちになったことを覚えています。そして次こそは頑張ろうという原動力にもなりました。県大会で勝てば全国大会もあるので、コンテストへの参加は選手の向上心の醸成にも役立つと思います。

入社した人が無事故で安心して長く働ける。「朝起きてすぐに行きたくなる会社」であり続けられるよう現場から支えていきたいですね

―長江さんと教育室の今後の展望をお聞かせください。

私個人としては、入ってきてもらった人に安心して働いてもらうことを第一に考えたいです。私もいろんな失敗をしてきたので、そういったことも教訓として教えることができると思います。一緒に考えながら成長できるようになれればと思います。また、教育室としては、しっかり人が育ちステップアップしていけるような仕組みづくりを、今の時代に合わせるかたちで日々改善しながら進めていきたいですね。

―吉田憲三社長が就任されて以来「朝起きたらすぐに行きたくなる会社」という企業理念を掲げています。とても印象深い理念ですが、そこにはどういった思いがあるのでしょうか

この言葉は、社長の吉田自身が入社1年目の時に感じたことらしいです。仕事が好きで会社に行く人はあまり多くないと思います。それは、会社から仕事を与えられてする受け身の「やらされ感」があるからで、逆に、自分がああしたい、こうしたいという意思を持って仕事をすれば考えが前向きになり、必然的に朝起きたら会社に行って仕事をしたくなると思います。そうした社員が増えれば会社としても成長していくだろうという思いを持って理念をつくったと聞いています。

―最後に貴社の展望を教えてください。

社長は一貫して現場主義で、現場をとても大切にしています。それは社風にもなっています。現場力を向上させるには当然ながら「人」の力が重要となります。当社の経営戦略としてJPL(Japan Polymer Lines=日本にある石油化学品カテゴリー企業専用の物流ネットワーク)という仕組みを全国に広めようとしています。その戦略を実現するためにも「人」はキーワードです。毎年多くの人が入社されますが、社長はよく「どうせ入るならダイセー倉庫運輸で人生をつくってほしい」と話しています。会社が拡大戦略を進める中で、人が長く働けるようこれまで以上に魅力のある会社にしていきたいと思います。

会社概要

  • 社名     ダイセー倉庫運輸株式会社
  • 本社所在地  〒485-0084 愛知県小牧市大字入鹿出新田字新道900番地
  • 設立     昭和49年2月2日
  • 代表者名   代表取締役社長 吉田 憲三
  • WEBサイト  http://www.ddaisei.co.jp/
  • 事業内容   倉庫業、一般貨物自動車運送業、自動車運送取扱事業、梱包業、産業廃棄物収集運搬業