物流業界でよく見る単語5選!基本用語をわかりやすく解説~システム編~

物流会社のホームページなどでよく見る専門用語。なんとなく知っている気がする単語から、全く知らない言葉もあると思います。実際に仕事で物流に関わる方・これから物流業界への転職を考えている方に向けて、知っておくといい「物流用語」を5つまとめて分かりやすくご紹介するこのシリーズ。今回はシステム編です。

物流業界の専門用語をおさえよう

物流会社のホームページでよく見かける単語。なんとなく意味のわかるものもあるけど、説明してって言われると難しい……!

【1】アセットマネジメントシステム

アセットマネジメントシステムとは資産(Asset)管理(Management)の方法。組織が所有または管理するアセット(=建築物等の資産)を、中長期的な視点から効率的かつ効果的に維持管理・運営する仕組みです。
対象となるアセットには次のようなものが挙げられます。

・公営住宅等
 地方自治体、あるいは地方自治体から維持管理等を委託されている団体や民間会社
・庁舎、宿舎等の官庁施設、公共ホール、公共図書館等などの施設
・民間分譲マンション、賃貸マンション、ホテル等

システム運用が効率的かつ効果的に行われれば、コストの削減を図ることができるほか、株主や議会など第三者への説明責任等が果たせ、対外的な信用をさらに高められます。

【2】運行管理システム

運行管理システムとは、GPS(位置情報)によって運行を管理する本部と現場車両を連携させ、それぞれの車両を管理するシステムです。配車の最適化、ルートの最適化、シミュレーションなどを目的として、運行状況管理や車両動態管理を行うことができます。最近では専用の車載器のほか、スマートフォンを活用する製品もあり、比較的便利で使いやすい運行管理システムが販売されるようになりました。

【3】環境会計

環境会計とは、環境への負荷が少ない持続可能な経済社会を目指し企業が取り組んでいる、「環境保全活動に関する費用と効果」を数値化(定量化)することで、その環境保全の取り組みを評価する会計手法のことです。将来の経営コストの削減や企業のブランドイメージ力の向上が見込めるます。現在、環境省が統一した共通のガイドラインを公表し、コストを効果の枠組みを提案している。

【4】管理会計

管理会計とは、経営者が計画を立て、企業統制の意思決定をするのに役立つ会計情報です。財務会計とは対立する概念で、今後の計画や予算を見積もり、経営管理するための【未来の情報】を扱います。管理会計の方法の代表的な例として、「予算管理」と「原価管理」の2つがあります。

◇予算管理・・・計画の数値(予算)と実行結果(実績)を比較し、改善していくこと
◇原価管理・・・目標とする原価と実際にかかる原価を比較し、改善していくこと

【5】財務会計

財務会計とは管理会計とは対立の位置にある概念で、それまでの取引や事象といった、【過去の情報】を会計として記録・集計します。財務会計が内部の統制に用いられるのに対して、管理会計は企業外部の利害関係者(投資家・債権者・税務署など)に対して、企業の財務状況を報告するために行う会計のことです。