物流業界でよく見る単語5選!基本用語をわかりやすく解説~ホームページ編②~

物流会社のホームページなどでよく見る専門用語。なんとなく知っている気がする単語から、全く知らない言葉もあると思います。今回は、実際に仕事で物流に関わる方・これから物流業界への転職を考えている方に向けて、知っておくといい「物流用語」を5つまとめました。

物流業界の専門用語をおさえよう

物流会社のホームページでよく見かける単語。なんとなく意味のわかるものもあるけど、説明してって言われると難しい……。そんな用語解説の第二弾!

【1】ISO

ISOとはスイスに本部がある民間の機関です。正式名称は「International Organization for Standardization」で、日本語に訳すと「国際標準化機構」になります。この機関が定めているのが、国際規格であるISO規格です。ISO規格は、簡潔に言うと「世界基準のものさしをつくる規格」です。
例えば、国によって製品の大きさや品質、安全性や機能性が大きく違うと、国際間での取引に支障が出てしまいます。これらに基準を作り、標準化させることを目的としたものがISO規格です。
ISO規格は製品そのものに対するものや、組織を管理するためのものなどたくさんあります。『ライバル企業との差別化』『海外市場への参入』『企業のイメージアップ』など様々な企業戦略の中で取得が検討されます。

【2】 アウトソーシング

アウトソーシングとは、自社内で内製化していた様々な物流業務を、外部業者に委託することを指します。
そのメリットは下記の通りです。

  • 物流業務のためのスタッフを自社で抱える必要がない
  • トラックや物流センターといったハード(資産)への投資がいらない
  • 物流のプロに委託するため、業務の品質が高い
  • コスト削減効果が大きい
  • 物流業務以外の業務に専念できる

最近では需要の高まりに乗じて、物流業務にとどまらず受注処理やカスタマー対応などもふくめた「フルフィルメントサービス」を実施している物流業者もあります。

【3】運輸安全マネジメント

運輸安全マネジメントとは、国土交通省の評価担当者が運輸事業者を訪れ、企業代表者へのインタビューや、文書・記録の確認を通じて現状を評価し、改善策などを助言する仕組みです。社内の安全管理体制を構築し、経営トップから現場までが一丸となって安全管理に取り組むことにより、運送の過程での事故を撲滅することが目的です。
平成17年度に起きたヒューマンエラーによる事故の多発(JR福知山線脱線事故など)を受けて創設された制度で、平成18年10月より開始されています。

【4】エコマーク

エコマークとは、環境への負担軽減と環境保全に役立つと認められた商品およびサービスに付けられる環境ラベルのひとつで、先述のISO規格の中に含まれます。
物流業界においては、エコマーク認証マークのついたユニフォームを社員に貸与したり、配送に電気自動車や自転車を用いるなど、燃料の消費を抑制する配送方法をとったりと、排気ガスを出さずに地球環境に貢献していることをアピールしている企業が増えています。

【5】WMS

WMS(Warehouse Management System)とは、倉庫管理システムのことです。ロケーション管理や入出庫に伴う在庫の変動、納品書の作成など、倉庫で行われる業務のマネジメントを支えます。ハンディのような読み取り機器を活用して、棚卸し業務の効率化を実現できたり、倉庫内の在庫情報を一元管理することができます。また、帳票やラベルの発行といった細々とした作業もボタン一つで行えるので、工数削減や人件費の削減にも繋がります。