社会インフラを担う企業としての誇り。そして、これからの時代を生き残っていくために業界を牽引する企業のカタチに迫る。

今回、取材させていただいたのは、大昭工業株式会社、代表取締役の木村さんです。「あたりまえを、新しく」を掲げ、私たちの生活にとても身近な「環境サービス業」を取り組まれている企業です。あたりまえにあるサービスだからこそ、どのような想いを持って取り組み、会社を経営されているのか、また今後のビジネス展開までお話をお伺いしてきました。

大昭工業株式会社
代表取締役 木村 諭意智

愛知県出身。趣味はマウンテンバイクに旅行、野球観戦、キャンプと多趣味。

電気・ガス・水道と同じライフラインを支える社会インフラの仕事です。

―はじめに、貴社の会社のご説明をお願いします。

大昭工業株式会社は廃棄物処理と水処理施設の維持管理をメイン事業で取り組んでいる会社です。ドライバーの募集なども行っておりますが、一般的な運送会社と異なるのは、物流ではなく環境のインフラを担っているということです。浄化槽管理はほかの業種と比べると競合も少なく安定した事業です。一方、廃棄物処理事業は年々競合の参入があり価格競争になりつつあります。中には法律を守らずに不適切な処理をしてしまっている業者もいます。無許可業者も増えてきている中、変わらず大切にしているのは「国から認可を得て、市民サービスの一翼を担っている」ということ。だからこそ誇り高い仕事としてプライドを持ってみんな働いてくれています。
世の中に当たり前に提供されているごみの収集や排水の処理のサービスなので、やりがいは大きいですね。

目新しさではなく、今あるものの精度を上げることでお客様にご満足いただきたいです。

―仕事をする上で、大事にされている価値観や考えはありますか。

私のポリシーとして、常に成長し続けることが大事だと思っています。私たちが扱う事業には新しいもの、革新的なものは数多くはありません。この事業と向き合う上で、1年後に何かが大きく様変わりすることはないのです。だからこそ、仕事において人材や技術の質にはこだわっていますね。提供するサービスの質を常に更新していかないと生き残ってはいけませんから。たとえば、アメリカではすでに導入されている反射材をユニフォームにつけたり、そういった海外の事例を参考にしながら、最新の技術にも目を向けていかなければと思っています。そういった取り組みや技術の進歩が売上に繋がります。売上は「認知度」、利益は「ありがとうの数」だと思うようにしているのですが、どれだけ売上を上げても利益が出ていないのであれば、それは我々の努力の問題。ここを増やしていくためには人材と技術の成長しかないですね。

―なるほど。ISO39001(道路交通安全マネジメントシステム)やISO14001(環境マネジメントシステム)を取得されているのも、上記に関連しているのでしょうか。

そうですね。他社との差別化もかねて取得いたしました。たとえば、ISO39001の取得で言えば、無事故無違反で業務を完遂することが私たちの努めであり、サービスの質を保証することにもつながると考え導入いたしました。結果として、安全への意識が社内全体で高くなりましたし、今まで以上にサービスの質の向上にも繋がっていると言えます。

一人ひとりとしっかり向き合い、従業員の家族まで大切にできる会社でありたい。

―従業員の皆様に向けた福利厚生や取り組みに力を入れられているとお伺いしました。

社員の定着という部分ではかなりこだわっている会社だと自負しています。会社の存続において、従業員満足度は大切ですからね。自分1人のためではなく、従業員全員のために何ができるかは常に考えています。たとえば、感染症が蔓延し始めたとき、マスクの購入に1000万円ほど投資し、従業員の家族まで行き渡るようにマスクを配布しました。またワクチン休暇や、抗原検査も導入しています。福利厚生としては、大型免許や浄化槽管理者などの資格取得支援制度をはじめ、誕生日プレゼントやクリスマスケーキの贈呈、夏場には熱中症対策のタブレット配布や、インナーシャツ支給も行っています。当社で働いてくれている従業員の健康は第一ですし、その家族の幸せまで考えたいです。今後、できることなら奥様や旦那様のお誕生日や結婚記念日にお祝いを送りたいと思っています。

―ほかにも、具体的に取り組まれてることはありますか。

休暇についても充実していると思いますね。誕生日休暇はもちろん、介護休暇やボランティア休暇なども取り入れています。また夏季休暇としては7月から10月の間に3連休を取得が可能です。好きな時に大型連休を取得できるのも喜ばれてますね。また働きやすさの観点から、時代に合った評価制度も導入しています。3ヶ月に1回、所属長と社長の2回に分けて面談を行っています。まだまだ私が見きれるうちは、きちんと社員全員と向き合える時間を作り、意見を吸い上げベストな働く環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。

―どのような方と働きたいとお考えですか。

「素直で優しい方」「勤勉である方」「積極的である方」「チャレンジ精神がある方」「責任感が強い方」そんな方たちと一緒に働けると嬉しいですね。

より多くの人に興味をもってもらい、なりたいと思ってもらえる職業にしたい。

―廃棄物処理業を子供たちにとってかっこいいと思われる職業にしたいとお伺いしましたが、なぜでしょうか。

そうですね。ごみ処理業って3Kのイメージが強く、かっこいい仕事というイメージがないですよね。私自身、子どもの頃に親に連れられてバキューム清掃の現場を見学させてもらえる機会があったのですが、一緒に行った友達にはその景観やにおいをからかわれた記憶があります。この職業を仕事としてプライドを持ってできるかどうかは、考え方ひとつです。「仕事だから」とか「お金を稼ぐために」という理由なら選ばないかもしれない。でも「誇りをもって働きたい」そんな方には、ぜひ選択肢に入れていただきたい職業です。ごみの回収の仕事は、みなさん一度は見たことのある職業ですよね。でも、地域の皆様から求められているハードルは低いように感じます。いまだに法令順守が叫ばれ、ごく一部の業者がイメージを下げているのもまた事実。ただ、そのハードルを2倍3倍超えていけば、稀有な存在にもなれるという希望はあると思います。私たちは本気で地域を守っている自負があります。その分、地域のみなさんからも見られている仕事です。その使命感が私たちを突き動かしているのです。胸を張って自身の仕事内容が言えるような、恥ずかしくない仕事の仕方を私たちが先陣を切って取り組んでいきたいと思っています。

―パッカー車のデザインやキャラクターのステッカーも特徴的ですよね。

私がアメリカのテレビアニメのキャラクターが好きで、色使いや見た目はかなりこだわって作りました。パッカー車って、トミカの数多くあるミニカーの中でも、長年トップ3に入るほど人気の車両なんですよ。見た目にこだわることで、少しでも町でこのパッカー車を見てお子さんたちに興味を持ってもらえれば嬉しいなという想いでデザインしました。車両で言えば、CSRの一環で地域の小学校のイベントで「働く車大集合」に参加させていただいています。また、当社のスタッフが実際に職業紹介や環境への取り組みについてを講義しに行くこともあります。反対に、学生たちが職場見学しに来ることもありますね。このような地域とのつながりを通して私たちの仕事の意義や、社会貢献の大切さを伝えていくことも、私たちの役目だと感じています。

時代に合ったビジネスを展開できるよう経営者を育て、業界の繁栄へ。

―最後に今後の展望をお聞かせください。

業界を繁栄させるには、1社で出来ることは限界があります。協力会社や子会社と手を組んで、助け合いながらやっていく必要があると感じています。そのような状況下の中で、私と同じような経営者を育てたいと考えています。持ち株会社を設立し、グループ企業の社長を増やしていきたいですね。私の今までの経験とノウハウを注ぎ込んだ方が、また新たな会社を設立し、経営者として活躍することは非常に喜ばしいことだと思います。その先駆けとして、2016年にはリユースやリサイクル事業に特化した会社、『株式会社コネクトエコロジー』を設立しました。廃棄物処理を行う上で、回収した廃棄物をリユースやリサイクルして、当社でワンストップで商品化までできるような体制をこれから創り上げていきたいですアメリカではすでに「ごみゼロ」や「ゼロウェイト(埋め立てゼロ)」に向けた取り組みが進められていますからね。極端な話、世の中のごみがゼロになっても会社が存続できるよう、利益を出し続けられる仕組みは常に考えていかないといけないなと思っています。こうして売上を伸ばし、会社規模を拡大し、地域の雇用を生めるような新しいビジネスチャンスに常に目を光らせています。企業間だけではなく、行政からも頼っていただけるような力強い、信頼度の高い企業になるべくこれからも邁進していきます。

会社概要

  • 社名     大昭工業株式会社
  • 本社所在地  〒452-0801 愛知県名古屋市西区清里町18番地
  • 設立     昭和40年6月1日
  • 代表者名   代表取締役 木村 諭意智
  • WEBサイト  http://daisyokogyo.co.jp/index.php
  • 事業内容   一般廃棄物収集運搬、産業廃棄物収集運搬・処分、固形燃料(RPF)製造・販売、浄化槽・地下層清掃維持管理、各種水処理プラント維持管理、土木工事