ドライバーのための転職情報コラム

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トラックドライバー 体験談

あら汁から煮た中年

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モチベの減少

人にとって食事は大切だ。特に我々長距離のトラック運転手にとってはとても大切だと強調したい。長距離のトラック運転手はその日の進み具合によって食事時間や場所を決めるのだが、その時々にうまく安くておいしい食事を取れるかどうかは、運次第なところもある。
しかも、俺はトラック運転手の中でも、食には並々ならぬ思いがあるので、うまい具合に満足できる食事が取れたかどうかで、仕事に対するモチベーションが大きく左右されてしまうのだ。
そんな自分自身の特性が分かっているなら、自分なりの努力でモチベーションが下がらないように何とかしろよと言われそうだが、食欲ってのは人の本能に直結しているので、努力やら理性でどうにかできるものじゃない。
そんな俺のわがままな胃袋をなだめるため、俺は日ごろから飲食店の情報収集に余念がない。いや、そんな風に言うと嫌々情報を収集しているように聞こえるかもしれないな。言い直そう。胃袋をなだめる取り組みが楽しくて仕方ない。

魔法の瓶

そんなわけで、最近は自炊にも挑戦している。40過ぎての初挑戦だ。
家で自分で弁当を作り、仕事に持って行くわけだけど、自炊弁当の良いところは、好きなメニューを好きな量だけ作って持って行けるところだ。この場合、冷めてもおいしい味にするために、調味料にも工夫を凝らさなければいけない。それも面白い。
しかし、長距離の仕事は1度家を出ると2~3日、長いと1週間くらいは家に帰れないので、弁当もせいぜい2食分くらいしか持って行けない。この歳になって料理の面白さに目覚めたのに、やはり外食やら店の弁当が中心になり、あまり腕を振るう機会もないわけだ。
なかなか残念だが、自炊料理によってSNSでいろいろな人と交流もできるようになった。これもやはり楽しい。
俺は漁師町で育った。朝、母が作ってくれたあら汁は、何よりも俺の好物だった。
それで料理の面白さを知った俺は、自分でもあら汁を作ってみようと思った。うまくできれば、魔法瓶にでも入れて弁当にできるかもしれない。

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