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タクシー運転手 トラックドライバー 体験談

いつの間にかカメラマンになってしまったドライバー

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カメラマンとの出会い

私は、会社を定年になってタクシードライバーになった再就職組です。
定年後しばらくは悠々自適の暮らしで、家でぶらぶらしていたのですが、散歩にも家庭菜園にも飽きて、やっぱり社会と関わっていたいと思って今の仕事に就きました。
半年もしてタクシードライバー生活に慣れて余裕も生まれたころ、鉄道写真を撮っているというカメラマンの方をお乗せしました。カメラマンと言えば大きな機材を抱えているものと思っていたのですが、今日はロケハンだからと意外にも荷物はカメラ本体だけ。
お話を聞くうち、おじさんもやってみたらと勧められました。それでなんとなくその気になり、休日にカメラの講習会に参加。仕事中も助手席にカメラを置き、お客さまを乗せていないときはいい風景を見つけるとクルマを止めて三脚を立て、ほんの数分ですが1人撮影会を楽しんでます。
走りながら風景ばかり見たり、ましてや走りながらの撮影は危険だと講習会でも教わったので、もちろんその教えは守っています。
観光地でお客さまの記念撮影することもあれば、ありふれた街角の風景を撮ることもあり、被写体はいろいろ。少々長い距離を走ったときは、ロケハンに来ているんだと思うとちょっとウキウキします。

富士山をテーマに撮るドライバー

自分がカメラを趣味にすると、他人のカメラも気になり始めます。
プライベートで東名高速を走っていると、富士山の眺めが見事な由比PAで、スマホで写真を撮っている人をよく見かけます。そんな中に1人三脚を構えてしっかり撮影する人がいました。
話しかけてみると、その人は長距離トラックドライバーだそうで、定点観測のように、いつもこの同じポジションで富士山を撮り続けているとのこと。
トラックターミナルのある本社は中部圏だそうですが、関東方面との往復便で東名高速の由比PAや富士川SA・御殿場インターなどを利用しているうち、富士山の美しさに魅せられ、写真を撮るようになったとか。最初はスマホを使っていたが、それでは飽き足らず、いつしか一眼レフカメラを購入。
東名高速にある、富士山の見えるPAやSAで自分なりのベストポジションを探り、たどり着いたのが由比PAのこのポジション。長距離輸送の仕事で通るたび、そろえた機材でここから富士山を撮影するようになったそうです。
「富士山という国民的な被写体は時間、季節によっていろんな表情があり、何年撮り続けても飽きることがない」と、熱く語ってくれました。

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